2016年3月29日火曜日

開催!きのこ栽培スタートアップ研修 植菌体験~アラゲキクラゲの巻

こんにちはジャイアンママです。
 
先日のヒラタケに続き今日は残りのキクラゲ植菌体験の模様を
振り返りたいと思います。
 
 
 
今回私達が植菌したのはアラゲキクラゲという種類。
広葉樹に発生するキクラゲ科キクラゲ属に属するきのこで
梅雨時から初秋まで発生する食用きのこです。
 
通常キクラゲは秋に発生するきのこですが
このアラゲキクラゲは夏の時期にも発生し
夏期にも収穫できます
 
 
前回上げたヒラタケと同じくクルミの原木を使って
栽培の為の植菌を行いました。
 
必要なものは
玉切りにした原木を1つだけ。
種菌、ビニール袋(チャック付きなら尚良い)、調理用お玉、アルコールです。
 
手をアルコールで消毒して
まずは原木を水にまんべんなく浸し
ビニール袋に(チャック付き)入れます。
 
 
種菌を、殺菌したボウルやようかん流し(バット)にいれ
細かくほぐします。
 
 
 
 
 
お玉一杯くらいを先ほどビニール袋に入れておいた原木の切り口におき、
袋の外から切り口にまんべんなく伸ばしていきます。
(直接菌に素手で触れないように袋の外から伸ばしていました)
 
 
 
植菌した後、チャックもしくはビニールの口を閉めて
植菌は終了です。
 
 
 
 
植菌した原木は比較的寒暖差のない場所(できれば10度以上)に保管します。
 
 
水やりはその後一切必要ありません。
 
菌が成長して表面が白くなってきます。
3ヶ月もすると切り口の菌が棒状の子実体原基が出てきます。
これが出たら原木を半分程、菌面を
上にして土に埋める作業を行います。
これを本伏といいます。
 
 
本伏は少し薄暗い湿った林内が適しているそうです。
 
ヒラタケ同様こちらもその時期が来たら
私の植菌したものをスギの林内に本伏していこうと思います。
 
 
以上がきのこの栽培の実践編です。
 
 
初めて行った植菌体験、うまくきのこが顔を出してくれることを
祈りつつ毎日その様子を見守っています。
 
 
何か変化があったらまたここで紹介していきたいと思います。
 
 
出てきてくれるかな~~~。
 
 

 
 


2016年3月28日月曜日

開催!きのこ栽培スタートアップ研修 植菌体験編 ~ヒラタケの巻

 
寒暖の差もまだ続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
ジャイアンママでございます。
 
 
きのこ栽培研修の模様を
即日お伝えしたかったのですが、なにぶんこれにかかりきりにもなれず
最後の植菌体験の回が遅くなってしまったことお許し下さい。
 
 
さて前回に引き続き講習の後はいよいよ実践。
 
 
外に出て職員さんが準備して下さった
原木に植菌していきます。
 
 
 
ヒラタケは原木を2つ、キクラゲは原木1つ使用していく方法です。
 
 
今回はヒラタケの植菌作業から振り返ります。
 
 
ヒラタケは先ほど書きましたが
2つの原木を使います。
まず植菌するための菌の準備から。
 
植菌するためにおがくずと米ぬか、水。
混ぜ合わすための大きく清潔なタライ
を用意して起きます。
あと薄手のゴム手袋も使用。
 
 
おがくず5,米ぬか1,原菌1(体積比)で混合します。
 
 
米ぬかと昨日の準備で出たおがくず
を混ぜ合わせます。
(前日の準備段階でおがくずは土が混ざらないように集めておく)
 
 
 
 
 
 
菌はプラスチック製のボトルに入っており、
それをカッターナイフで半分に切断して準備します。
 
 
 
タライのおがくずと米ぬか、そして水を入れて混ぜ合わせます。
混合したものの水を絞って滴がしたたる程度。
 
 
その後そこに小豆大に砕いた菌を混ぜ合わせます。
 
 
これで菌の準備はOK!
 
 
原木に乗せるときの注意点として
均等に伸ばすのでは無く
真ん中は薄く周りを少し多めに、伸ばしていきます。
 
菌を乗せていない方の、原木を見てもらえばわかりますが、
真ん中は茶色、周りは白っぽくなっているのが見えますよね。
 
先生は真ん中に沢山のせても
意味が無いと仰ってました。
 
周りの白い部分のみに菌は繁殖していくそうです。
ですので真ん中にはうすく伸ばす程度でいいそうです。
 
 

 
 
のせ終わったら
これを挟むように木と木を合わせます。
 
 
 
 
 
 
乾燥防止と種菌の落下防止のためにこの接合部部にガムテープもしくは
ラップなどで巻き付け保護していきます。
 
 
 
 
 
今回はラップで覆いました。↓↓↓
 
 
 
 
 
その後ずれ防止のため
ひもで十字に縛ります。
 
 
これで植菌作業終了。
 
 
 
 
水を含ませ固く絞った新聞紙をひもで縛ってある面の上にのせておく。
新聞紙が乾いたらその都度しめらせてあげます。
 
置いておく場所はスギ林などの針葉樹林、林が無ければ日陰におく。
いずれも植菌直後の原木は地面に直接おいておくそうです。
 
 
ヒラタケの菌糸が成長する温度範囲は5~32度。
BESTなのは、22~23度だそうです。
 
 
低温、高温に強いですが、
35度以上の場所に12時間以上おいておくと菌が死ぬ可能性もあるそうです。
 
 
してきのこが発生する温度は4度から15度で
10度前後の時が最も発生が多いとのこと。
 
 
山梨県内では10月下旬から、11月下旬と
2月下旬から3月中旬にかけて2回発生する事が多いそうです。
 
 
5月下旬から6月下旬までこの状態にしておき
菌糸が成長したら
その後原木を土に半分埋める作業を行い
きのこが生えてくるまで待ちますが
これは私が植菌したヒラタケが、その段階になったら
またこちらでお伝えしたいと思います。
 
 
以上がヒラタケの植菌体験でした。
 
 
次回はキクラゲの植菌作業を
お伝えしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 


2016年3月17日木曜日

開催!きのこ栽培スタートアップ研修 講習編

こんにちは、ジャイアンママでございます。
 
 
この間の準備編に続き、研修当日の模様を
講習編、実習編に分けてお送りいたします。
 
 
 
春は間近ですが、当日は寒さ厳しい中の開催となりました。
 
講習は吉田試験園の会議室にて行われました。
 
 
 
 
研修の流れはきのこ栽培の概要説明
その後実際に植菌体験をしていく流れで行われます。
 
日の参加者は役30名ほど。
 
 
 
 
 
頂いたプリントを見ながら
指導員の先生のお話を聞いていきます。
今回はアラゲキクラゲとヒラタケの栽培方法を教えていただきました。
 
 
原木栽培には適した原木を使用するのですが
その種類も色々あるのですね~~~~。
 
 
まぁ、そこら辺にあるのを切り出してるとは思いませんでしたが
私的には植菌の際の原木樹種がこんなに沢山あるんだ!って事の方が驚き。
 
 
どちらかというと、「菌を植え付ける」という、
デリケートな感じの作業のような気がしていたので
原木も限られた樹種なのかな?という印象でした。
 
 
 
 
そして今回研修に使ったのはクルミの原木です。
 
 
 
 
講習の内容は、栽培に適した環境から
原木伐採方法植菌の方法、きのこの収穫までを聞いて
その後質疑応答に。
 
 
皆さん積極的に先生や林務の方に質問なさってました。
 
 
 
 
 
ここまで30~40分ほど経過。
 
そしていよいよ実習。
 
屋外での植菌作業を体験していきます。
 
今回はここまで。
 
 
植菌体験は次回に!
 
ではまた近いうちに、お会いいたしましょう。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 



 
 


2016年3月14日月曜日

開催!きのこ栽培スタートアップ研修 準備編

ご無沙汰しております。
ジャイアンママでございます。
 
 

この間ふきのとうをいただきましたよ。
春はもうそこまできてますね。


さて先日ここ吉田試験園にて
「富士・東部徳用林産協会」様主催の
きのこ栽培研修が行われました。
 
 
これから数回に分けてこの模様をお伝えしようと思います。
 
 
 
きのこは買うものと思っていた私。
しかしここに来てからは木から採取できるものと言う認識に。←(^^;)
私も一応参加して色々学ばさせていただきました。




まずは、研修のための準備の模様をお届けいたします。
 
 
きのこはその種類によって色々栽培方法があるようです。
(付け焼き刃の知識でしったかぶる・・(^^;)
今回の研修では原木栽培するので
研修前日に八ヶ岳の植物園から
研修用に原木を持ってきて
切り出していく作業が行なわれました。
 

 
 
15㎝間隔で原木に印をつけて
それを切り出していきます。
 
 
これで↓印をつけてました
   初めて見た。
 
 
 
 
 
チェンソーを使ってるのを間近で見たことの無かった私。
その音と迫力に戦いていました。(>_<)
 
 
 
 
 
余談ですが・・・原木を切り出すための道具、
原木をしっかり固定させる台座。
木を切るために木で作った道具を使う。
当たり前になってしまってる日常で、なんでも買ってしまう私には
大事なことに気づかされました。
息子達にも見せたかったな~~。
 
 
 
 
 
さてお話を戻します。
原木を切り出していく際に
出たおがくずも研修当日大事な
材料になります。
 
 
切り出した原木は並べて当日に備えます。
 
 
 
 
 
 
そしてこれが当日の主役
きのこの種菌
 
 
ここまでが私が記録した準備段階。
林務事務所の方はこのほかにも準備なさってました。
 
さて次はいよいよ本番当日!
 
私も受講生になってチョロチョロさせていただきましたので
次回はその模様をお伝えいたします。
 
 
 
そうそう、園の梅は順調に色々咲いてました。
 
 
 
 
コウシュウヤバイとコウシュウコウメ
サンシュユも咲き始めてました。
 
 
春の訪れを今年も花の開花で教えてもらえる幸せを噛みしめたいと思います。
 
 
 
 
 
 

 
 


 
 
 
 
 


2016年3月8日火曜日

お任せください!

最近、木質バイオマスエネルギーという言葉をよく耳にします。森林からの資源をエネルギーとして利用する取り組みです。

地域でも徐々に利活用が広がりつつありますが、そこで問題になるのが木材の含水率です。

含水率/ガンスイリツ???
あまり耳慣れない言葉かもしれませんね。

そんな含水率について、このブログでもお話しできればと考えております。

それに先立ち、山梨県森林総合研究所富士吉田試験園では、木材、チップ、枝葉等の含水率測定(絶乾法)について、皆様からのご相談を承ります。

お気軽にご連絡いただければ幸いです。














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